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Text File  |  1996-01-17  |  14KB  |  133 lines

  1. 3.0 MachTenコントロールパネル
  2.  
  3.  MachTenコントロールパネルは、MachTenシステムのパラメータの設定に使用されます。これは通常、始めてMachTenを起動する前に一回と、次にMachTenの操作パラメータを変更する場合に開かれます。
  4.  
  5.  MachTenコントロールパネルを見るためには、アップルメニューから"コントロールパネル"を選択し、"MachTen Controls"をクリックします。コントロールパネルは、Scheduling Priorityスライドバーと三つの設定ボタンから構成されています。MachTenコントロールパネルでの設定は、Scheduling Priorityスライドバーの調整をのぞいて、全ての変更を有効にするためにシステムを再起動する必要があります。
  6.  
  7. 3.1 Scheduling Priorityスライドバー
  8.  
  9.  MachTenと他のMacintoshアプリケーションプログラムの両方が同時に動いているような負荷の大きいシステムの場合、実行中のMacintoshアプリケーションプログラムに対する、実行中のUNIXプログラムの相対的CPUの使用時間を"Scheduling Priority"スライドバーでコントロールすることができます。例えば、Macintoshアプリケーションから文章を印刷しながら、MachTenのCコンパイラ(cc)でUNIXプログラムをコンパイルしている場合、UNIXの方向にスライドバーをずらしておくとコンパイラの実行が速くなります。SchedulingPriorityの調整が完了したら、最高の性能で動くように、MachTenコントロールパネルは閉じておきます。
  10.  
  11.  MachTenのスケジューラは、スライドバーの位置に関係なく最適の性能を発揮するように設計されています。従って、他にMacintoshアプリケーションが実行中でない時は、スライドバーの位置はMachTenの性能には何も影響を与えません。同様にMachTenのプロセスがアクティブでない時には、スライドバーの設定にかかわらずMacintoshアプリケーションへの影響は最小限に抑えられます。
  12.  
  13. 3.2 設定画面
  14.  
  15.  MachTenをきちんと作動するために設定しなければならない基本設定パラメータがいくつかあります。これにはMachTenのメモリ利用に影響する設定、そしてネットワークに接続している場合のアドレス設定やサーバ情報といった一般的なMachTenシステムの情報が含まれます。
  16.  
  17.  設定画面は、コントロールパネルのそれに相当するボタンをクリックすることによりアクティブになります。各画面には、設定値を指定するためのedit fieldsとcheck boxesがあります。各設定画面の"Default"ボタンは画面上の各エントリをインストール時のデフォルト値にもどします。設定値の入力を終えたら、エントリを確認するために"Save"ボタンをクリックするか、値を変更前のままにするために"Cancel"ボタンをクリックしてください。変更された値は、次にMachTenを起動した時に有効になります。
  18.  
  19. 3.2.1 General Configuration Screen
  20.  
  21. 3.2.1.1 ホスト名
  22.  
  23.  これは使用するMacintoshに与えられている名前です。入力されたホスト名は、インターネットのネットワーク上であなたのシステムを特定するために、Network Configuration画面のアドレス設定情報としても使用されます。デフォルトのホスト名は共有設定コントロールパネルのネットワークIDの項目の、"Macintoshの名前"フィールドのものが使われます。MachTen上では、ピリオド(".")と下線("_")以外の特殊文字と、空白をホスト名に使用することはできません。デフォルトのホスト名にある特殊文字は下線に変換されます。
  24.  
  25. 3.2.1.2 タイムゾーン
  26.  
  27.  これは、あなたのシステムの適切なTime Zoneを選択するためのポップアップメニューになっています。多くのUNIXシステムでは、グリニッジ標準時(GMT)にシステム時計をセットし、夏時間を自動的に補正しています。Macintosh上で見られるような時間と統一するため、MachTenはMacintoshのコントロールパネルにある"一般設定"機能で設定されている時間、つまり一般的には地域時間を使用します。Time Zone情報は、MachTenが地域時間とGMTの間の変換を行なう時に使用されます。ユーザは、夏時間への移行および夏時間からの移行の際に、手動でコントロールパネルの"一般設定"の時計を調整する必要があります。
  28.  
  29.  可能な限りMacintoshの世界地図コントロールパネルからデフォルトのTime Zone情報を引き出します。
  30.  
  31. 3.2.2 メモリ設定画面
  32.  
  33.  MachTenはブート時にメモリリソースをUNIXカーネルに割り当てるために、この画面の最大パラメータ値を使用します。システムの要求が増大するに従って、これらの値はそれに応じて調整して増やすことが可能です。
  34.  
  35. 3.2.2.1 パラメータの最大値
  36.  
  37.  UNIXカーネルのパラメータは、次のような最大許容値とし表示されています:
  38.  
  39.  UNIX processes
  40.   これは同時に実行が可能なプロセス(シェル、プログラム、デーモン、など)の最大数です。シングルユーザのMacintoshにとっては、デフォルト値の36プロセスが適当でしょう。ネットワークを介して、複数のユーザがシステムにログインしている場合には、このパラメータを増やした方がよいでしょう。
  41.  
  42.  Open files
  43.   このエントリは、MachTenが一度に開いたり、メモリに読み込んだりすることができるファイルの数を指定します。このパラメータのデフォルト値は118です。
  44.  
  45.  UFS buffers
  46.   このエントリは、ファイルをローカルディスクに転送、あるいはローカルデスクから転送するための、バッファリングに使用する8キロバイトのUNIXファイルシステム(UFS)バッファの数です。この数をデフォルトの16バッファから増やすと、メモリ使用量は増えますが、システムの速度は向上します。
  47.  
  48.  NFS buffers
  49.   このエントリは、NFSアクセスに使用される8キロバイトのネットワークファイルシステム(NFS)バッファの数です。この数をデフォルトの16バッファから増やすと、メモリ使用量は増えますが、システムの速度は向上します。
  50.  
  51. 3.2.3 ネットワーク設定画面
  52.  
  53.  MachTenは、単一のシステムに複数の独立したネットワークが結合されているような、multi-homedインターネットネットワーク環境を可能にします。MachTenは論理的ローカル・ループバック・インタフェースに加えて、Ethernet,SLIP,TokenRing,AppleTalkを含む、いくつかの物理的インタフェースタイプをサポートしています。また、MachTenは4つのEthernet、2つのSLIP回線、4つのTokenRing、1つのLocalTalkまでの同種の複数インタフェースをサポートします。
  54.  
  55.  MachTenは、可能な場合には、MachTCPコントロールパネルから全てのデフォルト・ネットワーク・パラメータを引き出します。
  56.  
  57. 注意:シリアルインタフェースのデフォルト数は、シリアルインタフェースの要求の変更にあわせ、増やすことができます。ftp.tenon.comの/pub/tech_notesディレクトリにある、Configuration Resourcesというテクニカルノートを参照してください。4.0ではTokenRingはサポートされていません。これは今後のバージョン用です。
  58.  
  59. 3.2.3.1 Enable IP Forwarding
  60.  
  61.  インターネット・プロトコル・パケットのフォワードを可能にする場合にこのボックスをチェックして下さい。IPパケットのフォワードにより、システムをLocalTalkとEthernet間のルータとして動作させることができます。
  62.  
  63. 3.2.3.2 Enable Incoming Mail
  64.  
  65.  あなたのシステム上で直接インターネットのネットワーク・メールを受けとりたい場合にこのボックスをチェックして下さい。チェックするとMachTenの起動時にUNIXのsendmailデーモンが自動的にスタートします。他のメールプログラム(例えば、QuickMail, ccMail, Eudora)をお使いの場合には、ボックスはチェックしないままにしておいて下さい。デフォルトではsendmailは使用しない設定になっています。
  66.  
  67. 注意: 電子メールをネットワークに送ったり、一台のMacintosh上でMachTenのユーザ同士でのローカルなメールの送受信をおこなうために、sendmailを使用可能にする必要はありません。
  68.  
  69. 3.2.3.3 Enable Incoming Connections
  70.  
  71.  インターネットのネットワーク・サービスの接続要求を受け入れる場合にこのボックスをチェックして下さい。これがチェックされると、MachTenの起動時にインターネット"super server"であるinetdが、自動的にスタートします。inetdはTelnetやFTPのような、ウェルノウンなインターネット"ポート"の接続を監視します。inetdが利用不可の場合には、これらのサービスの接続要求は拒否されます。デフォルトでは、inetdは使用可能の設定になっています。
  72.  
  73. 注意: sendmailとはちがい、inetdはウェルノウンなインターネットポートでのローカル・ループバック接続を受け入れるために使用可能の設定になっていなければなりません。
  74.  
  75. 3.2.3.4 Internet(IP) Addresses
  76.  
  77.  ネットワーク設定画面は、インターネット上のネットワークに使用されるAppleTalk, Ethernet, Token Ringの、最優先インタフェースを設定する際に便利です。同じインタフェースを複数お持ちの場合には、"11.0 Networking with MachTen"の章を参照してください。PPPやSLIPインタフェースの設定方法についても、詳しく説明されています。""11.13.8 Using PPP"や"11.13.9 Using SLIP"を参照してください。それぞれの設定されたインタフェース(詳細は以下にあります)は、インターネット標準の"dot"(10進)フォーマットで記述されたユニークなインターネット・アドレスが割り当てられなければなりません。括弧内の2文字の記述は、MachTenで使用されるショートバージョンのインターフェース名です。これには最優先のインターフェースを示す0が付けられています。
  78.  
  79.  AppleTalk (at0)
  80.  
  81.   MacintoshがLocalTalkネットワークに接続されている場合や、MacTCPコントロールパネルがEthernet ("EtherTalk")を経由してAppleTalkに設定されている場合、またはToken Ring ("TokenTalk")を経由してAppleTalkに設定されている場合には、AppleTalkインターフェースにインターネットアドレスを割り当てて下さい。MacTCPに設定されている場合には、その値がデフォルト値として使用されます。Appleのネットワーク機能 (プリンタ、ファイル共有など) は インターネットアドレスをLocalTalkインタフェースに割り当てなくても使用で きます。
  82.  
  83.   しかしながら、AppleTalk上でIP接続を望む場合は、インターネットアドレスをつける必要があります。(これは例えばAppleTalk上のNCSA Telnetのユーザが、AppleTalkを介してあなたのMachTen Macintoshに接続したい場合に便利です)。あなたのネットワーク上で、MacIPゲートウェイと動的アドレス割当が使用されている場合は、"0.0.0.0"のIPアドレスを入力して下さい。(MachTenネットワークコードだけを利用して、他のシステムにTelnetでアクセスするつもりでないなら、動的インターネットアドレス割当を使用しないことを勧めます)。
  84.  
  85.   ネットワークインタフェースを1つ以上持つシステムでは、MachTenによってAppleTalkインタフェースに割り当てられたホスト名は"host_a"になります。このhostの部分は、一般設定画面で選択されたホスト名のことです。このインターフェース以外に設定されたインターフェースがない場合には、IPアドレスに関して入力されたホスト名は単にhostになります。
  86.  
  87.   システム上でEtherTalkあるいはTokenTalkを動かしているユーザは、    AppleTalkインタフェースに加えて、MachTen上で相当するEthernetあるいは  TokenRingインタフェースを設定することができます。ここでは以下で説明す るEthernetあるいはTokenRingインターフェースに (AppleTalkに割り当てられたアドレスとはことなる) ユニークなIPアドレスの割当を必要とします。   Ethernet上でこの設定をすると、ユーザはEtherTalk経由でのAppleTalkホストとの接続をするのと同時に、AppleTalkからインターネットゲートウェイへの  EtherTalkパケットに変換するオーバーヘッドなしに、MachTenから他の    Macintoshでないインターネットホストへ直接アクセスすることが可能です。
  88.  
  89.   事実上、二つの論理的に異なるネットワークノードが、パケットの送受信のためのEthernetケーブルを共有する一つのMacintosh上に作られます。MachTen により割り当てられ、入力されたAppleTalk IPアドレスに相当するEtherTalk上のホスト名は"host_a"になります。そして入力されたEther IPアドレスに相当 するEthernet ホスト名は"host_e"のエイリアスを持つ"host"になります。ここで、hostの部分はMachTenコントロールパネルのGeneral Configuration画面で 選択されたホスト名です。
  90.  
  91.  Ethernet (ie0)
  92.  
  93.   MacintoshがEthernetに接続されている場合、このフィールドにはEthernetネットワークインタフェースに割り当てられたインターネットアドレスを入力します。Ethernetを経由した接続が設定されている場合、MacTCPコントロールパネルからのIPアドレスがデフォルトで表示されます。
  94.  
  95.   複数のインタフェースを持つ場合の設定では、MachTenによってこのインタフェースに割り当てられたホスト名は"host"になります。ここでhostの部分は一般設定画面で選択されたホスト名です。ホスト名のエイリアス"host_e"も、このインタフェースに割り当てられます。
  96.  
  97.  TokenRing (tr0)
  98.  
  99.   MacintoshがToken Ringに接続されている場合、このフィールドにはToken Ringネットワークインタフェースに割り当てられたインターネットアドレスを入力します。Token Ringを経由した接続が設定されている場合、MacTCPコントロールパネルからのIPアドレスがデフォルトで表示されます。
  100.  
  101.   複数のインターフェースを持つ場合の設定では、MachTenによってこのインタフェースに割り当てられたホスト名は"host_t"になります。ここで、hostは一般設定画面で選択されたホスト名です。このインタフェースが唯一設定されたインタフェースである場合は、入力されたIPアドレスに関するホストネームは単にhostになります。
  102.  
  103.  Default Gateway
  104.  
  105.   このフィールドには、ネットワーク上のDefault Gatewayシステムのインターネットアドレスを、インターネット標準の"dot"フォーマットで入力します。デフォルトの値にはMacTCPコントロールパネルのGatewayフィールドが取り込まれます。直接接続されているネットワーク上にないシステムへの全てのアクセスは、Default Gatewayを通じて行なわれます。
  106.  
  107.  Domain Name Server 及び DomainName 
  108.  
  109.   Domain Name Serverのフィールドは、ネットワークドメインネームサーバのインターネットアドレスを、インターネット"dot"フォーマットで入力します。Domain名はネットワークドメインを表す (例えばtenon.com) ASCII文字列です。これらのエントリはMacTCPコントロールパネルの"Default" Domain name Server IP AddressとDomainが取り込まれ、デフォルトになります。
  110.  
  111. 注意:MachTenはデフォルトでは、ローカルに接続しているAppleTalkのゾーンで与えられたIPアドレスのIPゲートウェイを探します。MachTenの設定により、動的IPアドレスの際に複数のゾーンでMacIPゲートウェイを探すことができます。詳しくは、ftp.tenon.comの/pub/tech_notesディレクトリにある、Configuration Resourcesというテクニカルノートを参照してください。
  112.  
  113. 3.2.3.5 Netmasks
  114.  
  115.  あなたのネットワークでサブネットワークが設定されている場合、Netmaskのフィールドは、ネットワークインタフェースに与えられたインターネットアドレスを、ネットワーク部とホスト(ノード)部の部分に分けるために使われます。
  116.  
  117.  Netmaskは、インターネットの標準的な"dot"(10進)フォーマットか、'0x'で始まる16進フォーマットで入力します。デフォルト値はMacTCP Control Panelから取り入れます。もしサブネットワークがあなたのどのネットワークでも採用されていないならば、設定された各インターフェースのNetmaskフィールドは空白にしておいてください。この場合MachTenはインターフェースのIPアドレスを元にして、正しいネットマスクを決めます。
  118.  
  119. 3.2.3.6 Maximum Transmission Unit ( MTU ) の設定
  120.  
  121.  最大転送ユニット (Maximum Transmission Unit:MTU) には、特定のネットワークインタフェースの接続時の出力パケットの最大サイズを設定します。MachTenではSLIP回線経由やTokenRingネットワーク上接続の際のMTUが調節できます。LocalTalk,Ethernet,ローカル・ループバック・インタフェースのMTUは、それぞれ576,1500,1536バイトに固定されています。MTUの設定はシステムが同種のインタフェースを複数持つ場合に、設定された全てのインタフェースに適用されます。
  122.  
  123.  SLIP MTU
  124.  
  125.   このパラメータはSLIP接続のための出力パケットサイズを設定します。デフォルト値は296バイトです。この値を増やすと、インタラクティブな反応時 間が犠牲になる代わりに、ネッワーク性能が向上します。
  126.  
  127.  TokenRing MTU
  128.  
  129.   このパラメータはTokenRingインターフェースが設定されている時の、その出力パケットの最大サイズを設定します。デフォルト値は4464バイトです。
  130.  
  131. 無断転用・転載を禁ず Copyright (C) 1995, Tenon Intersystems All Rights Reserved 
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